白い仮面をかぶった謎のクリエイター・雨穴（うけつ）の｢これは、ある家の間取り図です。あなたにはこの家の異常さがわかりますか？｣というナレーションから始まる動画を基にした映画｢変な家｣の変な報告会が2月12日（月）に行われ、W主演となる間宮祥太朗、佐藤二朗をはじめ、川栄李奈、DJ松永（Creepy nuts）、石川淳一監督が登壇した。会場にはスモークが焚かれ、集まったファン400名が見えず困惑しながら登場した間宮は｢本来は完成披露する会ですが、今日は皆さんに（映画は）見せないという変な宣伝をしています｣と挨拶し、その後もネタバレ禁止のトークに四苦八苦した。

YouTubeで公開された動画は、間取りを注意深く見ることで浮かび上がる違和感と、そこから徐々に明らかになる驚愕の真実が話題を呼び、総再生数1600万回を突破。2021年7月には動画とその前身である同タイトルのウェブメディア記事を基に、原作者の雨穴が物語の続きを書籍化し、シリーズ累計160万部を超えるベストセラーとなっている。雨男の名前で活動する売れない動画クリエイター雨宮を間宮が、雨宮とバディを組み間取りの謎に迫る一風変わった設計士・栗原を佐藤が演じている。

佐藤は開口一番｢2月12日は川栄の誕生日です！僕は先ほどゴディバのチョコをプレゼントしました。去年の2月もプレゼントして2年連続。川栄さん、僕の誕生日は5月7日です！｣と謎のアピールをし、苦笑いしながら川栄は｢朝から取材を受けていて、『言うなよ！』と止められることが多くて、ネタバレしない程度に魅力を伝えられたら｣と挨拶。すると佐藤は｢しそうになったら、俺と間宮が『わぁーーー！』って言うから｣とフォローするも、取材では完全にネタバレしていたようで、間宮も｢ギリギリセーフが普通なのに、完全にアウトでしたからね｣と仲の良い掛け合いを見せた。

また、間宮は｢見たことがないようなゾワッとミステリーを謳っているんですが、ミステリーの枠に収まらないアトラクションみたいで、間取りの違和感すごくね？こんな景色が見えるんだ？こんな出口に出るんだ！という感じです｣と明かし、佐藤も｢20分の動画を皆さんが探し当てて、バズッたことが始まりで、この映画も皆さんに探し出してもらって、拡げてもらって、育てていって欲しい｣とコメント。

石川監督は｢オススメとしては2回観ていただきたい。1回目はアトラクションみたいに『わー！きゃー！』言ってもらって、2回目は結構笑えると思うので、2回観て感想を送っていただけたら｣と語った。注目ポイントについて間宮は｢川栄演じる柚希ですね。雨宮の前に現れ、大きく物語を動かしていくので｣とし、佐藤は｢高嶋政伸さん。それ以外喋れない｣と言うと、監督も｢高嶋さんは別のプランで衣装合わせをしていたんですが、（髪に）ストパーをかけていらして、これで行くぞ！という感じで｣と独特の風貌をしている様子。

また、タイトルにちなみ｢変だったエピソード｣を間宮は｢二朗さんと川栄、3人での撮影が多かったんですが、3人の空気感が変でしたね。主に川栄｣と明かすと、佐藤も｢川栄は『ハッハッハッ！』と笑う。橋本環奈も『ハッハッハッ！』と笑う。2人は二大巨頭です｣と嬉しそうに語り、川栄が｢二朗さんが笑わしてくるから｣と返すと、｢それがおじさんの喜びなの！｣と笑顔を見せた。

最近ゾクっとしたことについても聞かれると、川栄は｢瀧本美織ちゃんがゲラで、もう止めた方が・・・と思っても、ずっと笑っていて。今もドラマでご一緒してるんですが、1年越しで笑っていて、ゾクっとしましたね｣と明かし、雨宮のマネージャー・柳岡を演じたDJ松永は緊張していると言いながらも適当な返しに大物感を見せ、｢寝坊したら、フェスを飛ばしてて、フワーっとしましたね。（記事にも）取り上げていただいて、ありがたい。今日は早起きして、近くの公園で日向ぼっこしていたら、10分くらい遅刻しました｣と余裕の表情。

最後には黒い服装に身を包んだ客席と雨男100人によるフォトセッションも行われ、川栄は｢暗闇で見るとジブリのアレに見える｣と思わずボソリ。そして、間宮＆佐藤と観客のコール＆レスポンスも行われ、2人の｢変な！｣という掛け声に、観客が｢イエーィ！｣と返して幕を閉じた。