細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が話題を呼んだ清水茜による漫画を、武内英樹監督が実写映画化する｢はたらく細胞｣の製作発表会が6月11日（火）に行われ、W主演を務めることが明らかとなった赤血球役の永野芽郁、白血球役の佐藤健、そして武内監督が登壇した。永野は｢やっと私たちが演じることをお伝えできて嬉しい｣と笑顔を見せ、佐藤も｢話をしたくてウズウズしていました。笑って泣ける王道のエンターテインメントを楽しみながら、理科の勉強もできる、孫に見せたい作品ができました！｣と自信を覗かせた。

シリーズ累計1000万部を超える原作漫画は、2017年にフランスの新聞｢ル・モンド｣が選ぶ｢この夏推薦する図書リスト｣にも選出されるなど国内外から注目を集め、2018年のアニメ化でブームが過熱。会見では世界最小となる超マイクロサイズ（タテ4ミリ）のポスター（ギネス申請予定）を制作し、顕微鏡を用いてマスコミと登壇者が確認する試みも行われ、永野は｢えっ！すごい！ちゃんと見える！｣と素直な反応を見せ、武内監督は｢ポスターなのにタイトル入ってない！｣と言って笑い、佐藤は｢ギネスは初めてかも｣と喜ぶも、タテ1ミリバージョンを見た永野から｢健さん！もう真っ白じゃないですか！｣と突っ込まれていた。

武内監督は｢体の中の話なので、何でもありなんですが、どこまでやるかが難しかった。フジテレビを辞めて、最初にお話しが来た作品で、とっても良い題材を演出できることにワクワクしました｣と明かし、体内の各器官に酸素を届けるため奮闘する赤血球役を演じた永野は｢マネージャーさんから『赤血球役の話が来ています』と言われて、『どういうこと？』と理解できなかったんですが、最初で最後の赤血球役だと思って嬉しかったです｣とコメント。一方、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する白血球役の佐藤は直ぐにイメージが湧いたそうで、｢この役をやるために俳優を頑張ってきたと思えました。集大成です！｣と並々ならぬ自信に永野も釣られて｢私の集大成です！｣と言って笑った。

また、永野は｢初日から感情を入れるシーンだったんですが、横を見たら真っ白な人がいて・・・。久々の健さんとの再会が真っ白な健さんで、真剣なシーンなのに笑いが止まらなくなって大変でした｣と明かし、佐藤は｢光栄です。確かに真っ白で面白かったかも。でも意外と赤血球の方が面白い。あの帽子は何？とジワジワくる感じでした。物凄い沢山いるんだけど、それぞれ個性があって、その中でも永野さんはすぐにわかって、『これが華か！』と思いました｣と持ち上げ、永野も｢健さん、褒め上手なんです。ありがとうございます｣とまんざらでも無い様子。さらに佐藤は｢白く塗られていくほどに気持ち良かったです。やっと出会えた本当の自分！と思えました｣と語った。

白血球はアクションシーンも繰り広げるということで、佐藤は｢子供向けの作品だからこそ、アクションは本格的な方がいいと思って、『るろうに剣心』でご一緒した（アクション監督の）大内貴仁さんがいいと提案しました。『るろうに』から時間は経っていますが、あれ以上のアクションを見せないと自分がやる意味が無いと思って、結構頑張ったんですよ！いいものができました！｣と満足気。永野も｢キレッキレに動かれていてカッコ良かったです。白血球に守っていただいて、キュンとしました｣と太鼓判を押した。

昨年行われた撮影では、25都市で7500人以上のエキストラを動員したということで、武内監督は｢『翔んで埼玉』でも沢山のエキストラに参加いただきましたが、今回は毎日600人が呼ばれて、着替えだけでも大変でした｣と語り、永野も｢800人以上が参加した時には、監督が『芽郁ちゃんがいない！』となって、『私はここです！』という感じでした｣と明かした。また、佐藤は｢体内を表現するためにいろんな所に行ったんですが、具合が悪くなると、ロケ地も荒れ果てていって、特撮以来の爆破もやったりとか、体内でこういうことが起きているんだろうな？と想像しながら演じました｣とコメント。

最後に永野は｢今日から少しずつキャスト発表や続報が届けられると思うとワクワクしています。完成作も自信を持って楽しみにしていて下さい！と言える作品になっていると思います｣とし、佐藤は｢ジャンルは何かと言われたら、ヒーローものと答えたい。あなたの体に侵入した悪のウイルスを退治するヒーローということで、（仮面ライダー）で変身するヒーローを演じていた自負もあるので、気合を入れて演じました。気分や体調が悪い時は、体の中で沢山のヒーローが戦っていると思ってください！｣と呼び掛けた。