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松重豊が主演・脚本・監督を務める劇映画&オムニバスドラマを製作!「孤独のグルメ」プロジェクト発表会見(2024.07.11)

2012年1月に松重豊主演でテレビ東京の深夜ドラマとして始まり、シーズン10までシリーズを重ねてきたグルメドキュメンタリードラマの金字塔「孤独のグルメ」のプロジェクト発表会見が7月10日(水)に行われた。テレビ東京開局60周年特別企画として、「劇映画 孤独のグルメ」が2025年1月10日(金)に公開され、多彩なキャストを主人公に迎えたオムニバス形式のドラマ「それぞれの孤独のグルメ」も今年10月4日(金)から放送される。「劇映画 孤独のグルメ」で主演・脚本・監督を務める松重は「一生に一度と思ってやれることを全部盛り込もうと欲張りました!」と明かした。

原作:久住昌之、作画:谷口ジローによる原作漫画は、輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、営業先で訪れた土地で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいものを独り自由に食す様子を1話完結で描き、単行本はシリーズ累計150万部を超えている。ドラマシリーズでは、食欲をそそる料理と松重演じる五郎の食べっぷりや心の声が多くの共感を呼び、国内のみならず海外でも支持を得ている。松重は「シーズン10が大きな節目だと思って、これからどうする?となった時、大風呂敷を拡げて『映画化ってどうかな?』となりました。テレ東60周年のはなむけになればいいなと思う」とコメント。

主演・脚本・監督と3役を務めることについては「最初はどういう監督にお願いしたらいいかと考えて、ポン・ジュノ監督がドラマのファンだと言って下さっていたので、手紙を書いたんですが、残念ながらスケジュールが合わず、『心から完成を楽しみにしているよ』と言われました。日本の監督もいろんな方が頭に浮かんだのですが、いっそ私が演者でもあるし、監督としてやってみたらどうかとなりました。物語として面白くないといけないので、あらすじの組み立てに集中したんですが、スタッフが野木亜紀子さんに話を持って行ってて、野木さんも『大変だったらお手伝いします』とは言ってくれました」と明かした。

気になる内容は「まずはラブストーリーと大冒険ものにしたいというのがありました。映画の仕事というのは社会を映す鏡でもあるので、今の日本を描きたいとも思ったし、井之頭五郎として10年以上やってきた認知度もあるので、せっかくの劇映画ということで井之頭がとんでもないことになっちゃった!というのが面白いかなと思いました。井之頭が『腹が減った』と言ってポンポンポンと引いていく画を、どこで撮ったら見栄えがするかな?と思った時、エッフェル塔をバックにしたいと言ったら、プロデューサーは『無理、無理!』という感じだったんですが、なんとかしてくれました!」とパリで撮影を敢行したことも明かした。

オムニバスドラマ「それぞれの孤独のグルメ」については、「劇映画はある意味これまでの集大成で、お客さんが入らなかったら次(のドラマ)は無いなと思っているので、その前に放送する『それぞれの』では、いろんな職業や性別の人に焦点を当て、その人たちが美味しいものを食べて『あー頑張ろう!』と思うような作品にしていきます。井之頭もそのお店で食べてはいます。主人公の方々についてはキャスティング中なので、まだ返事を下さっていない方はお願いします!」と呼び掛けた。

また、普段から自身の出演作品は一切観ないという松重だが、今回、監督をして「嫌というほど自分を見なければならなかったんですが、ちゃんと芝居をするし、五郎としてもしっかりやってるし、編集でも切りたい箇所が無い稀有な役者で、1時間49分という素晴らしい尺に収めることができました」と自画自賛。映画館の大スクリーンで見せることについては「料理をどう撮るかは12年の蓄積があるので、あんな美味しそうで美しい料理を見せられたら、腹がへるし、たまらないな、となりますよ」と自信を覗かせた。

(c)2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会

公開情報 東宝配給「劇映画 孤独のグルメ」は2025年1月10日(金)公開
公式サイト:https://gekieiga-kodokunogurume.jp/

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