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橋本愛も駆け付け来日陣に恐縮しきり!「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」東京国際映画祭特別会見(2024.11.05)

「第73回アカデミー賞」で12部門にノミネートされ、作品賞、主演男優賞(ラッセル・クロウ)を含む5部門に輝いた「グラディエーター」を継ぐ新たな物語として、再びリドリー・スコット監督がメガホンをとった「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」の来日記者会見が11月4日(月)に行われた。現在開催中の「第37回東京国際映画祭」のセンターピース作品として特別招待され、アジア最速のプレミア上映が行われることを記念しての来日となり、主演のポール・メスカル、共演のデンゼル・ワシントン、コニー・ニールセン、フレッド・ヘッキンジャーが登壇した。

平穏な暮らしを送っていたルシアスは、将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により愛する妻を殺され、捕虜として拘束される。全てを失いアカシウスへの復讐を胸に誓ったルシアスは、謎の奴隷商人マクリヌスに買われ、ローマへと赴く。そして、剣闘士“グラディエーター”となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。リドリー・スコット監督は24年ぶりとなる続編について「私がこれまでに作った中で最高の作品だ」と自信を覗かせているという。

グラディエーターとして死闘を繰り広げるルシアスを演じたメスカルは「最初の動機にはリベンジがあり、アンチヒーロー的でありながらヒロイックな面もあり、その両方を演じられたのは役者冥利に尽きる。観客に心から楽しんでもらえるエンタメ作品を作り出すのはリドリー・スコットならではだと思った」と語り、奴隷商人のマクリヌスを演じたワシントンは「1作目はオスカー受賞の名作であり、その続編も素晴らしいことはわかっていた。素晴らしい脚本、素晴らしい監督と組めるとなれば出るしかないと思った」と笑顔。

前作でマキシマスの宿敵・コモドゥスの姉であり、マキシマスのかつての恋人を演じたニールセンは、引き続きルッシラ役として出演し、「テクノロジーの進化によって、監督が前作から頭の中で思い描いていた独創的なローマ帝国を明確に映し出すことができたのではないかと思う」と明かし、皇帝カラカラを演じたヘッキンジャーは「闘技場のどこを見ても古代ローマ人がいて、動物たちもウジャウジャいて、本当にリアルだった。常に8台から12台のマルチカメラが動いていて、全てのスケールが圧倒的だった」と興奮気味に明かした。

スコット監督についてワシントンは「映画の70%から80%はキャスティングで決まると言われるが、我々はとにかく巨匠に全幅の信頼を寄せて身を委ね、自分の演技に集中するのみ。どのアングルから撮られているか、どう編集されるかもわからなかったが、自由に演じることができた」とし、メスカルも「リドリー・スコットとの仕事は、どの瞬間もアドレナリンが出た。夢のようなセットで、沢山の人が愛する作品の続編の主役を演じられるというだけでも、アドレナリンが出ない訳がない」と語ると、ワシントンから「君はまだ26歳だからね」と羨まし気に指摘されていた。

また、会見には抽選で選ばれたファンも参加しており、「ルシアスがマキシマスの息子であると知って驚いたのですが、その設定は最初から知っていましたか?」とニールセンに質問すると「知りませんでした。役作りとして色々と想像することはあったのですが。前作で身分違いのマキシマスに恋をしましたが、結局は周りの男性に人生を操られてしまい、その抵抗もあったんだと思います」と明かした。

最後に、東京国際映画祭のコンペティション部門で審査員を務めている俳優の橋本愛が駆け付け、来日陣に花束を贈呈し、「心から尊敬する皆さんに、審査員の役を超越して、こうしてお会いできて震えています」と恐縮しきり。日本の印象についても聞くと、ワシントンは「まだ一歩も外に出ていない」と残念がり、メスカルとヘッキンジャーはゴールデン街の近くのカラオケで楽しんだそうで、ニールセンは「明治神宮へ行ったら、着物を着た七五三の子たちがいて感動しました」と目を細めた。

公開情報 東和ピクチャーズ配給「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は2024年11月15日(金)から全国公開
公式サイト:https://gladiator2.jp/

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