天海祐希がリアルな駄菓子屋店主とトーク!「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」宣伝開店&完成報告(2024.11.12)
全世界累計発行部数1100万部を突破した廣嶋玲子・作、jyajya・絵による児童小説を実写映画化した「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の宣伝開店&完成報告イベントが11月12日(火)、雑司ヶ谷鬼子母神堂内にある駄菓子屋・上川口屋で行われた。幸福な人だけが辿り着ける不思議な駄菓子屋“銭天堂”店主の紅子を演じる主演の天海祐希をはじめ、紅子から「ふしぎ駄菓子」を買う小学生の2人を演じた白山乃愛(12歳)、番家天嵩(11歳)、かねてから映画化を熱望してきたという中田秀夫監督が登壇した。
2013年の小説刊行から子供たちの間で瞬く間に人気を博し、今年4月からは新章もスタート。2020年からはアニメ映画化・テレビアニメ化、22年には第3回「小学生がえらぶ!“こどもの絵本”総選挙」で第1位を獲得し、23年には舞台化、任天堂Switchでのゲームソフト化、さらには西武園ゆうえんちとのコラボレーションなど、様々なメディアミックスが反響を呼んでいる。
結いあげた真っ白い髪に真っ赤な口紅、古銭柄の赤紫色の着物が特徴の紅子に扮した天海は、3時間に及ぶ特殊メイクで撮影に挑んだと言い、「大人気の児童書ということで存じていて、私がやっていいのか?!と。絵を見ると紅子さんはふくよかで、ドーンとされていたので。特殊メイクをした自分は何となく祖母に似ていました。それと自分が気にし過ぎただけなんですが、口を開けにくくて、あまり食べられず、どんどん痩せていって・・・。誰も気づいてはくれませんでしたけど」と苦笑い。
番家は「僕も(演じた)雄太と同じで、勉強がちょっと苦手なので、テストで出るところがわかったらいいなと思っていたので、そのまんまの雄太が演じられました」と言ってはにかみ、司会者からどの科目が苦手か聞かれると、「算数と国語・・・得意なのは体育です!」とアピール。白山は「アニメを見ていて、銭天堂に来る人たちが駄菓子を買って、幸せになるのか、不幸になるのか、それぞれ違っているのが面白いと思いました」とし、今回がスクリーンデビューであることについては「嬉しかったし、大きなスクリーンに映っていることに感動しました」と笑顔。
中田監督は「最初に提案したのが5年ほど前で、いよいよお客さんにお披露目できると思うと感慨深いです。娘が小学生の頃、廣嶋さんの本が大好きで、特に『銭天堂』は新刊が出ると読んでいて、『お父さん、映画にして!』と言われたのがきっかけ。子供向け笑うセールスマンのようで、決して良いことだけじゃない毒が含まれているのがいい!と思いました。天海さんは舞台を拝見して、座長として中心で華やかにいらっしゃる姿に、子供たちが来る駄菓子屋でも真ん中にドーンと居てもらえたらと思いました」とコメント。
鬼子母神堂内の駄菓子屋・上川口屋での報告会ということもあり、好きな駄菓子を聞かれた白山は「タラタラしてんじゃねーよ」と答え、その商品名に天海は驚き、番家は「うまい棒とか10円ガム」と即答。天海も「あんずとか麩菓子を買ってましたねー」と懐かしんでいると、上川口屋の13代目店主で84歳の内山雅代さんが店内から登場。「今は黙っていてもコンビニでお菓子が買えますが、うちは現金で子供たちに計算してもらうことを心がけています」と明かすと、天海は「駄菓子屋は子供たちの社交場ですよね。どんどん無くなっているのが悲しい。この映画をきっかけに盛り返していただきたい」とエールを送った。
また、天海は映画について「登場人物、一人一人を応援したくなりましたし、最後には『はーっ』となり、自分が出ていることも忘れて楽しむことができました。お子さんは学校やおうちでの悩み、大人は人間関係や仕事や家族の悩みなどでチクチクさせられると思いますし、大人の方が自分と重なる部分があって、幸せな気持ちにもなれるんじゃないかと思いました。原作の小説も読んでいただき、沢山の人に映画館に足を運んでいただけたら」と期待を込めた。
公開情報 | 東宝配給「映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は2024年12月13日(金)から全国公開 公式サイト:https://zenitendo-movie.jp/ |
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