2025年冬公開の細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」製作発表会見(2024.12.24)
2021年に公開され、興収66億円を記録した「竜とそばかすの姫」以来となる細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」の製作発表会見が12月23日(月)に行われ、細田監督とスタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーが登壇した。細田監督は「あらゆる人に共感してもらえるような普遍的なものを表現したいと思っていて、生と死にも踏み込んでいこうと思っています。混沌とした生きづらい世の中でも、若い人たちに前を向いて欲しいと思い、この作品を作っています」と並々ならぬ決意を語った。
齋藤プロデューサーは、本作が全世界配給されることを発表し、「日本では東宝さんの配給、それ以外の国と地域ではソニー・ピクチャーズさんの配給となり、出資もしていただいています。過去にスタジオジブリがディズニーと組んでアメリカ市場に風穴を開けましたが、我々も新しいチャレンジとして、その風穴をさらに押し広げていきたい」とし、「時をかける少女」からこれまで3年に1回のペースで夏に公開してきた細田作品を、2025年の冬に公開することについては、「一番いい形で、戦略的に公開するには冬が最適という結論になりました」と明かした。
主人公・スカーレットのスーパーティザービジュアルも披露され、細田監督は「とある国の王女で、このように顔も汚れ、服もマントもボロボロ、剣も携えていて、混沌とした世界から強い眼差しで希望の世界を見つめています。彼女のロードムービーであり、アクションもロマンスもあるので、皆さんに楽しんでもらえるワクワクするような映画の魅力を出せたらと思っています」とコメント。
内容についてはまだ明かせないということだが、「スカーレットともう一人の人物のバディもののようでもあり、時空を超えていくので『果てしなき』というタイトルが湧いてきました。小松左京さんの『果てしなき流れの果てに』といった作品へのリスペクトもあります」と明かした。また、映像面については「セルアニメでもないし、ハリウッド的な3DCGアニメでもない。今ご覧いただいているビジュアルがそのまま動くような、新しいルックでアニメの可能性を広げていけたらと思っています」と新たなチャレンジをしている様子。
そして最後に細田監督は「NGワードがいろいろあって、明かせないことが多くてゴメンなさい。主人公は現代人じゃないかもしれないし、今回は入道雲も出てこないかもしれません。非常に難しいテーマを描いていますが、冬までに頑張って作りたいと思います」と述べた。
(C)2025スタジオ地図
公開情報 | 東宝配給「果てしなきスカーレット」は2025年冬公開 |
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